鼓膜内視鏡と手術用顕微鏡
2018.06.13
当院では、耳の観察や処置には、必ず内視鏡と顕微鏡を用いています。
耳の中の観察は、50年以上前は額帯鏡という鏡で光を入れて肉眼で見ていましたが、その後は拡大耳鏡と呼ばれる、2倍程度のルーペと電球のついた器具で覗いて見ることが主流でした。しかしそれでは、細かいことは分からず、正しい診断もできません。
内視鏡や顕微鏡で、明るく拡大した画像を見ることによって、正確で詳細な観察と処置ができるのです。
鼓膜の内視鏡所見は診察の度に必ず撮影し、ファイリングシステムに記録します。
ファイリングシステムに記録した鼓膜所見の変化を経時的に見ることによって、診断能は格段に高まります。同時に、その変化を、患者さんやご家族にお見せすることもできます。