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長引く夜や朝の咳

2018.06.15

副鼻腔炎の鼻汁は、構造上も機能的にも、鼻の前方よりも後方のどの方に流れやすいです。特にお子さんでは、寝ている時にそれがのどに流れ込んで、咳をすることが多いです。夜の間にのどに溜まった鼻汁のため、朝起きた時もしばらく咳が続きます。

 

お子さんの咳が長引く時には、耳鼻咽喉科の専門医に御相談ください。耳鼻咽喉科医なら症状の経過と鼻内の所見で、副鼻腔炎かどうか大体の見当をつけられます。しかしそれだけでははっきり診断できないこともあります。その場合、安全に繰り返して行える副鼻腔超音波検査が有用です。

 

しかし咳の原因は他にも多いので、副鼻腔炎の診断と同時に、他の病気の合併がないか注意も必要です。特に幼小児の咳では、副鼻腔炎と同時に一時的に気管支が狭くなっていることもあります。当院では胸部の聴診も行い、喘鳴があれば気管支拡張剤の吸入を行い、必要であれば小児科の先生と連携をとるようにしています。