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メニエール病

2018.06.15

次に有名なのは、メニエール病でしょう。内耳の中のリンパ液が増えすぎて起こる病気です。内耳には平衡感覚と聴覚の両方の器官があるので、めまいだけでなく聴力低下も起きますが、めまいの方がつらすぎて、難聴はあまり感じられない患者さんもいらっしゃいます。発作期の治療は安静、メイロン(重曹水)の点滴、精神安定剤の投与です。

 

回復期には、イソバイド(内耳の水を減らす浸透圧利尿剤)、内耳の循環を改善する薬などを飲んでもらいます。ある程度回復したら、少しずつ通常の生活をしていただきます。中枢代償といって、少しぐらいの内耳機能障害があっても、身体を動かしていると脳が適応してくれてめまいは軽くなるからです。それでも、急激な動きは、ひかえていただきます。タバコ、塩分、アルコールのとりすぎも良くないですが、けっこう気がつかずにとりすぎてしまうのがカフェインです。カフェインには、とくに注意をして飲まないようにしていただいています。

 

メニエール病は治っても、また繰り返すことの多い病気です。そういう素因のある方が、寝不足や疲労をきっかけに起こします。