副鼻腔炎の症状と検査
2021.01.24
副鼻腔は鼻と繋がる空洞で、頬の上顎洞、おでこの前頭洞、目の内側の篩骨洞、一番奥で脳に近い蝶形骨洞の4つが左右それぞれにあります。
院長は大学病院勤務時から専門医として鼻副鼻腔炎の診療に当たってきました。火曜、水曜の午前中には、難治性副鼻腔炎の患者さんを対象とした副鼻腔炎外来を行なっており、この時間帯に手術も行なっています。
副鼻腔炎の症状
①粘性または膿性鼻汁(時にくさい)。
②後鼻漏←副鼻腔炎の鼻汁は、のどに流れやすい。
③鼻閉(鼻づまり)←鼻汁貯留+粘膜腫脹
④咳、痰←後鼻漏
⑤嗅覚障害←嗅覚障害の原因の1位は副鼻腔炎
⑥痛み:
成人の急性上顎洞炎→頬の痛み、歯痛
前頭洞炎、蝶形骨洞炎→頭痛←三叉神経←後頸部の筋の凝り
副鼻腔炎の検査
内視鏡検査
通常の電子内視鏡に加え、当院では狭い嗅裂や副鼻腔入口部付近の観察に、鼻内観察用細径内視鏡を用いています。
コーンビームCT←副鼻腔炎の正確で詳細な診断が可能で、一般のレントゲンと同様放射線被曝は少なく、従来CTに比べると検査料も安く、撮影の準備から結果の供覧まで数分で行えます。
(レントゲン検査)←CTに比べて情報は限定的、検査料は安価。
上顎洞超音波検査←妊娠中の方、小児
急性上顎洞炎の診断と経過観察
嗅覚検査:”におい評価表”
“オープンエッセンス”
血液検査:血中好酸球←好酸球性副鼻腔炎
アレルギー検査←アレルギー性鼻炎合併
鼻茸組織の病理検査←好酸球性副鼻腔炎の難病認定