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好酸球性副鼻腔炎とは

2018.05.11

近年、好酸球性副鼻腔炎という、難治性の副鼻腔炎の患者さんが増えています。この病気を日本で初めて発見して2001年に好酸球性副鼻腔炎という病名を提唱したのは、私が当院開院前に鼻副鼻腔班の班長をつとめさせてもらっていた、慈恵医大耳鼻咽喉科学教室です。

 

好酸球性副鼻腔炎とは、多発性の鼻茸(鼻ポリープ)で鼻閉と嗅覚障害を起こし、通常の薬が無効で、内視鏡下鼻内手術を行っても再発が多い、難治性の副鼻腔炎です。白血球の一種である好酸球が、血液や粘膜で増えているのが特徴です。しばしば喘息(とくにアスピリン喘息)を伴い、好酸球性中耳炎を合併することもあります。アスピリン喘息とは、ほぼすべての解熱鎮痛剤で喘息を起こす病気です。