ティンパノメトリー
2018.06.13
中耳は、鼻の奥(鼻咽腔)と管(耳管)でつながっています。この管には、中耳の換気をしたり、余分なものを排出したりする役目があります。子供では、もともと耳管の働きが未熟な上に、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎などの鼻の病気によって、さらに働きが悪くなります。
耳管の働きが悪いと、まず中耳の気圧の調節ができなくなり、気圧が低くなってしまいます。さらに、滲出性中耳炎という、中耳に液体の貯まる中耳炎になってしまうこともあります。また、急性中耳炎も繰り返しやすくなります。
ティンパノメトリーとは、この中耳の状態を調べる検査です。外耳道の圧力を変えながら、音の伝わり方を見ます。
・正常で、中耳の気圧が外の気圧と同じであれば、グラフのピークが0のところにできます(Aタイプ)。
・中耳の気圧の調節が悪く、低い圧になっていると、グラフのピークがマイナスの方に移動します(Cタイプ)。
・滲出性中耳炎になって、中耳に貯留液が貯まっていると、グラフのピークができません(Bタイプ)。