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当院における2歳未満の鼓膜チューブ留置

2018.06.28

下の表は当院の2歳未満の鼓膜チューブ留置手術件数(平成14年10月~平成27年5月)です。

 

2歳未満の反復性中耳炎では、中耳炎の急性増悪時(膿が貯まって鼓膜が腫れ、熱や痛みが強くて鼓膜切開が必要な時)、鼓膜切開と同時にチューブを留置することが多いです。

 

急性増悪時にチューブを入れることは、技術的には難しいですが、鼓膜切開をして中耳炎を軽くしてから、改めて別の日に手術をするのでは、2度鼓膜切開の負担を強いることになるからです。

 

耳鼻咽喉科で大きな問題になっていた2歳未満の難治性・反復性中耳炎の患者さんは、新しい抗生物質の登場や肺炎球菌ワクチンの普及で、この数年でかなり減りました。しかし、それでも治らない急性中耳炎のお子さんはまだいます。その場合はチューブ留置が有用です。