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睡眠時無呼吸症候群の検査のやり方

2020.06.23

自宅で眠る時に、手首に小さな機械を腕時計のように装着し、指にパルスオキシメーター(血液の酸素の濃度を測るセンサー)を着け、鼻孔に呼吸センサーを着けて、睡眠中ずっと継続的に記録を取ります。

 

 

 

 

下の図は、そうやって得られたデータの一部です。

一番上の波は呼吸の記録です。呼吸が止まっている無呼吸の区間が赤で、呼吸が弱くなっている低呼吸の区間が緑で示されます。上から2番目の波が血液中の酸素の濃度(飽和度)です。無呼吸や低呼吸によって、酸素飽和度が低下した区間が黄色で示されています。

 

データはコンピューターで自動的に解析されます。図の右上にその結果が示されていますが、一番重要な指標はAHI(無呼吸低呼吸指数)です。ここでは、AHIが50回/時、すなわち1時間の間に無呼吸と低呼吸が合わせて50回もあるという、重症の無呼吸症状が示されています。