抗生物質の適正使用と、鼻処置の重要性について
2022.04.04
必要のない時に抗生物質を使いすぎると、薬剤耐性菌が増えて、抗生物質が本当に必要な時に効かなくなってしまう可能性があります。
風邪は上気道のウイルス感染であり、抗生物質はウイルスには無効です。
幼小児では、風邪の後に急性副鼻腔炎や急性中耳炎を起こすことがよくありますが、軽症なら抗生物質がなくても治ることが多いです。
抗生物質より大事なのは、咳や中耳炎の原因にもなる、鼻汁を吸引することです。
上気道炎や急性中耳炎、あるいは急性副鼻腔炎がこじれたり、改善せずに継続した時には、その炎症を起こしている菌に有効な抗生物質を選び、必要で十分な量と期間で使います。