漢方(自律神経)
「発病には至らないものの健康な状態から離れつつある状態」を未病と言いますが、最近はめまい、耳鳴り、咽喉頭違和感などで受診されても、検査では異常がない方が多くいらっしゃいます。
これらの症状で受診された方は、まず検査を行なって異常がないかを調べ、症状と検査の結果から診断を行います。検査で異常があれば、その病気の治療を行いますが、いわゆる未病と判断した時には、漢方で対応することが多いです。
ただし、検査で異常がなくても、未病ではなく、既にこころの病気になっている可能性の高い方や高度の不眠症など、安定剤や抗不安薬が必要である可能性がある方は、当院では対応できません。漢方は、あくまで未病の方が対象になります。
次のような症状がある方は、自律神経が乱れている可能性が高いです。
・耳鳴りや耳閉感がある |
・めまい、立ちくらみなどがよくある |
・のどがつまる感じがする |
・温度変化などですぐに鼻水、鼻詰まりが起きる |
・首や肩がこる |
・頭痛がする |
・胃がもたれ、食欲がない |
・よく便秘や下痢をする |
・よく手足が冷えたり、頭がのぼせたりする |
・胸が締めつけられたり、動悸がすることがある |
・すぐ疲れる |
・気分の上がり下がりが激しい |
・寝られなかったり、寝ても疲れが取れなかったりする |
・朝に症状が出やすい |
・神経が疲れた時に症状が出やすい |
・雨の日(低気圧の時)は症状が悪化する |
これらのうち上の4つは、耳、鼻、喉に起きる症状ですので、耳鼻咽喉科を受診される方も多いです。
下は当院でよく処方する漢方薬です。
葛根湯
葛根湯加川芎辛夷
柴胡桂枝湯
柴胡加竜骨牡蛎湯
半夏瀉心湯
五苓散
小青竜湯
当帰芍薬散
加味逍遙散
桂枝茯苓丸
麦門冬湯
半夏白朮天麻湯
苓桂朮甘湯
補中益気湯
六君子湯
十全大補湯
荊芥連翹湯
芍薬甘草湯
香蘇散
四物湯
小建中湯
辛夷清肺湯
茯苓飲合半夏厚朴湯
加味帰脾湯
桔梗湯