突然の嗅覚障害が起きた場合は、すぐ受診せずに、前もって電話で相談してください。
2020.03.29
新型コロナウイルス感染の症状として、嗅覚障害、味覚障害が認められることがあると報告されています。その嗅覚障害がなぜおこるのかについては不明ですが、咳、熱、倦怠感などが無いか軽度であっても嗅覚障害だけを自覚する場合もあるとのことで、注目されています。
今までなかった嗅覚障害が突然起こったときは、すぐ受診せずに、必ず前もって電話で相談するようにしてください。
以下に、日本耳鼻咽喉科学会から一般の皆さんへのお知らせ”嗅覚・味覚障害と新型コロナウイルス感染について―耳鼻咽喉科からのお知らせとお願い―”を転載させていただきます。
1. 37.5度以上の発熱が4日以上続く場合や、咳、息苦しさ、だるさがあれば、お住まいの区市町村の帰国者・接触者相談センターにご相談ください。厚生労働省のホームページからも確認することができます。
各都道府県における帰国者・接触者相談センター紹介(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19-kikokusyasessyokusya.html
2. 急に「におい」や「あじ」の異常を感じるようになった場合には、万が一、新型コロナ感染症であったときに周囲の人に感染を拡大する可能性がありますので、2週間は出来るだけ不要不急の外出を控えてください。その間、医療機関への受診は控え、体温を毎日測定し、手洗いをこまめにしてください。人と接する際にはマスクをつけて対話をしてください。
3. 嗅覚・味覚障害の治療は急ぐ必要はありません。自然に治ることも多いのでしばらく様子を見てください。特効薬はありませんが、2週間経っても他の症状なく嗅覚や味覚が改善しない場合は耳鼻咽喉科外来を受診してください。