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鼻茸を伴う副鼻腔炎(好酸球性)の新薬デュピクセント

2021.12.26

鼻茸を伴う副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)には、ストロイドの内服と手術以外に、効果的な治療がなかったのですが、新しい治療法が開発されました。

 

デュピクセントという注射薬です。ステロイドにはさまざまな副作用の心配がありますが、デュピクセントには目立った副作用の報告はありません

 

好酸球性副鼻腔炎では、感染、生活環境、アレルギーなどが引き金になって炎症が起きますが、この炎症に免疫細胞から作られる物質であるIL-4(インターロイキン4)、IL-13(インターロイキン13)が深く関わっています。デュピクセントはIL-4とIL-13の働きを抑えます。

 

炎症を抑えることにより、鼻茸の縮小、鼻詰まりや粘り気のある鼻汁そして嗅覚障害の改善が期待できます。

 

当院では、デュピクセントの注射もおこなっています。