花粉症の治療
レーザー治療は、花粉症の予防として行うと、効果が期待できます。花粉の飛散が始まる前に行いますので、今季は終了しています。
舌下免疫療法は、他の治療と違い、花粉症を根本的に治せる可能性のある方法です。これも花粉飛散期には開始できませんので、来季以降に備えて、今季の飛散が終了する、5月下旬以降に開始できます。
*スギ花粉の舌下免疫療法の治療薬は、製薬会社の製造が追いつかず、出荷調整されています。そのため、現在スギの舌下免疫療法を希望される方には、順番待ちをしていただいている状況です。既に順番待ちはかなりの人数になっており、順次治療を開始しておりますが、今から順番待ちをされる方は、かなりの期間お待ちいただくことになることと予想されます。
薬
市販もされている、アレグラ、クラリチン、アレジオンは抗ヒスタミン薬の中でも副作用が少ない点で良い薬ですが、今季は、例年より一段階強い薬が必要になる方も多いかも知れません。以下のような方法があります。
①複数の薬を組み合わせる:抗ヒスタミン薬だけでなく、抗ロイコトリエン薬、点鼻ステロイド、点眼薬を、患者さんの症状や環境から判断して組み合わせます。
②眠くなっても良い時には、効き目の強い薬を選ぶ:抗ヒスタミン薬は効き目の強さと、眠気の副作用とが、しばしば比例します。
③内服ステロイド:短期間、少量の服用が、眠気の副作用もなく、有効です。
④新しい薬(貼り薬、薬効の違う薬の合剤、倍量の服用が許されている薬など)が有効な場合もあります。
⑤注射薬(ゾレア):昨年から重症の花粉症に対して適応となった、今までとは全く違う効き目の薬です。(新しい花粉症治療 ゾレア)